～思い出を、歴史を刻み、明日へつながる場所に
私どものように、「メニューの無いレストラン」は決して使い勝手のよいレストランとは言えないと思います。
それでもこのようなスタイルにさせていただいたのは、メニューが無いからこその「美味しさ」「驚きや充足感」を味わっていただきたかったからです。

シェフの食材を見る目、それを生かす技術は既存の型や流れで表現するよりも、日々のインスピレーションの中で自由に表現するほうが醍醐味を味わえます。
私はシェフのこのパフォーマンスを最大限に生かす演出をするべく、住吉から銀座へ舞台を移しサービスという仕事に就く一大決心をいたしました。
シェフの料理がお客様の目の前で最高の瞬間を迎えられるよう、インテリアを、テーブルウェアを、音楽を、雰囲気作りから手掛けました。
そして、お客様一人ひとりのために素敵な時間をコーディネイトできるよう心を尽くすのが私の役目です。

レストランの愉しみは料理だけではありません。
ワイン・そして空間や親しみやすいサービスによりお客様をひととき別世界へご案内し、心に残る風景を、大切な方と一緒に共有する喜びを味わっていただくことができれば幸いです。